対面営業での「オススメ」ほど怖いものはない! その理由とは?
こんにちは! らいとです。
以前、オススメの証券会社は
ネット証券であることを紹介しました。
じゃあ、店舗型の証券会社や銀行での運用はダメなのか、というお話をします。
この記事を作成するに至った経緯はコレです。
来年から新NISAが始まりますが、
「資産運用したいけど、どこでやればいいかわからない」
↓
「今、使用している銀行で申し込めばいいかな?」
という方がたくさん出てくる可能性があるのです。
他にも、
「ネット証券口座を開設しようと思ったけど、手続きが面倒だし、銀行を通して運用しよう」という方も出てくるかもしれません。
そんな方々への情報提供の記事です。
もくじ
なぜ窓口がある証券会社や銀行を通じて行う投資がオススメできないのか?
投資関連の書籍によると、
①取り扱い投資信託の数が少なく、目当ての商品を扱っていないことがある
②コストの高い投資信託、購入手数料がかかる投資信託をオススメされる可能性がある
と述べられています。
実際、どうなのか?
私が調べたこと、会社で資産運用している方に聞いたことをまとめてみました。
まず、地元で規模の大きい銀行2行の取扱投資信託のラインナップを調べました。
(※カッコ内は現つみたてNISA対応ファンド)
銀行A:22ファンド (12ファンド)
銀行B:88ファンド (13ファンド)
ネット証券大手の楽天証券やSBI証券に比べるとかなり少ないです。
また、楽天証券やSBI証券で人気があるファンドの取扱がありません。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) など。
現つみたてNISA対応のファンドはともかく、それ以外の投資信託は保有コスト(信託報酬)が高いのがゴロゴロあります。
→最低で年率0.0988%、最高で1.639%ありました。
この時点で、かなり不安です…。
保有コストは持ってるだけでかかるコストなので、どうしようもありません。
できるだけ安いファンドを選ぶ必要があります。
優良ファンドは年率0.1%未満が多く、高くても0.2%以内に抑えたほうがよい、とされています。
この先、15年、20年…と長期保有するわけですから保有コストが安いほど、投資成果が大きくなるわけです。
投資の名著は
「パフォーマンスが同じなら、できるだけコストが安いものを選びなさい」と説いています。
私の会社に地元の銀行を通じて投資信託を積立てている方がいるのですが、その理由を聞いてみると…
「対面で申し込んだ方が安心できる」
「よく分からないから、口座開設から運用までお任せにしている」
といった理由が聞かれました。
なるほど。
確かにスタッフがいる方が手続きも簡単です。
しかし、「お任せ」は危険と言わざるを得ません。
「お任せ」が非常に危険な理由
なぜなら、高コストの投資信託や購入時に手数料がかかる投資信託をオススメされる場合があるからです。
高コストの投資信託→長期運用すると思ったより利益が出ない可能性あり
購入手数料がかかる→買う度にお金がかかる。論外。
特に購入手数料がかかるものを買うと、得をするのは営業担当者で、購入者が儲かるわけではありません。
選べるラインナップが少ないと、こうなる可能性も高いのでご注意を!!
私の失敗例を挙げると、生命保険がコレにあたります。
相談して「オススメ」を契約。
掛け金が年13万円というのも、判断基準を知らなかったため、適切なのか分かりませんでした。
保険の勉強をして、プランを見直すと不必要なプランが結構ありました…(涙)
それに、年13万円って……高過ぎ!!(゚Д゚)
必要なものを残して全て解約!
→年33,000円までスリム化しました。
判断基準を知ることが大切だと感じた一件でした。
オススメ投資信託の一例
ここで、優良ファンドといわれる投資信託を見ていきましょう。
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) (楽天証券積立て件数 2位)
運用会社:三菱UFJアセットマネジメント
インデックス型ファンド、再投資型(分配金なし)
投資対象:先進国23カ国&新興国24カ国 大・中企業約3,000社
信託報酬(保有コスト):年率0.05775%
購入手数料、解約手数料ともに無料→つみたてNISA対応ファンドはほとんど無料です
特徴(簡単にまとめます)
全世界に分散投資しているので、どこの国が成長しても対応できる。組入れ比率を自動調整してくれるので、ほったらかし投資に最適。
銘柄や地域の分散も申し分ない。
6年以上の運用実績があり。
現在、約60%がアメリカ。アメリカの景気動向に影響されやすい。
為替の影響を受ける。今は円安なので利益が出やすい。
赤字で書いたところに注目です。
保有コストが年率0.05775%なので、100万円投資していても1年で578円しかかかりません。保有コストが年率1.0%だと1万円かかるので、その差は歴然です…。
分散投資も十分されている。
分配金を出さず、投資先からの配当金を基準価格に反映させるので、余計な税金もかからず、投資効率がいいです。
【判断基準】
①どこに投資しているか、今後有望か?
②低コストであるか?
③分散投資されているか?
最低限この3つは押さえてください。
まとめ
開設から運用開始まで手間がかかるネット証券は優良なインデックスファンドを数多く取り扱っています。
↓ ↓ ↓
light-shisankeisei.hatenablog.com
個人的な考えですが、先(開設)に苦労する分、得られる果実(投資成果)が大きいと考えれば、先に苦労するのも悪くないのでは? とも思えます。
私自身、楽天証券を開設する際、楽天カードを作ったり、マイナンバーカードを作ったり、パスワードを何種類も考えたり、本格的なオンライン申請に苦労しました。
でも、その苦労がこれから報われると思えば、決して悪くなかったと思えます。
どこの金融機関で資産運用を行うかは、みなさんの判断になります。
商品を選ぶ基準を知っていれば、これは良いのか悪いのかが分かります。
今回は「保有コスト」に重点を置きましたが、どこに投資しているか、何社くらいに分散投資しているのか、といったことも考慮して選んでみて下さい。
この記事がみなさんの投資信託を選ぶ際の参考になれば嬉しいです。
今回はこれで終わりにします。
また次の記事でお会いしましょう!