10年以上続いた金融緩和、解除へ向かうのか?
こんにちは! らいとです。
なんか難しそうなタイトルですが…
ここ10年超行っている金融緩和が終わるかもしれない、という記事が12/16(土)の朝日新聞に載っていました。
もし、この金融緩和が終わったら、どのようなことが起こるのか考えてみます。
間違いなく普段の生活にも影響があると思います。
ぜひ最後までお付き合い下さい。
ここ数日で、1ドル140円台前半まで円高が進みました。
これは日銀が「今までやってきた強力な金融緩和をやめるかも」と、ちらつかせたことが原因の一つとされています。
(他にアメリカのFRB(中央銀行に相当)が「来年中に3回の利下げを見込む」と発表したことです)
そして、18・19日に今年最後の金融政策決定会合が開かれます。
今、日銀がやっている強力な「異次元緩和」は
①本来、市場で決まるべき長期金利を低く押さえ込む
②マイナス金利政策
の2つがメインとされています。
本当に異次元緩和が解除されたら身近に起こる変化なども踏まえて、拙著ながら私の考えを書いていきたいと思います。
もくじ
異次元緩和が終わり身近に起こる変化 ~円高~
円高になる可能性
ここ最近の物価高に対して、アメリカをはじめ欧米の国々では利上げをして物価高を押さえ込もうとしてきました。
これに対して、不景気の真っ只中の日本は金融緩和を続けてきました。
この金融政策の違いが1ドル150円台という円安を生み出したのは、みなさんもご存じでしょう。
この差が縮小するということは、円高に向かう可能性があります。
日本の円はアメリカのドル、EU諸国のユーロと並び、非常に流通量が多く重要な通貨なので、投資の世界から見ると見落とせない要素なのです。
さて、円高になると何が起こるか、ですが
食品やガソリンなどが安くなることが挙げられます。
我々、一般人が最も影響を受けることではないでしょうか。
輸入食品はもちろん、小麦や大豆などは外国から輸入しているわけですから、メーカーからすると原料コストが浮く。
ガソリンなどの原油が安くなることで輸送費が抑えられるのもメリットです。
電気料金も安くなるかもしれませんね。
この点からすると円高バンザイです。
しかし、いいことだけではありません。
円高になると、輸出企業には不利になります。
日本は自動車産業やエレクトロニクス分野の輸出企業が強いこと、さまざまな商品の国内流通のカギを握る巨大商社の売上高が大きいで、これらの業績が悪化すると国の税収が減ります。
また、海外からの投資が減る可能性もあります。これも企業業績の悪化に繋がるとも思えます。
国内株に投資している方は気をつけた方がいいかもしれません…
最近、不景気なのに日経平均株価がバブル崩壊後の最高値を更新…なんてニュースを良く聞いたのではないでしょうか。
これは日本の景気が良くなったからではなく、海外の投資家が円安の日本に魅力を感じて投資しているからなんです(涙)
その理由とは…
①欧米の利上げに対して金融緩和継続、企業が利益を出しやすい
②円安により輸出企業の業績が好調
③円安とコロナが5類移行により外国人インバウンドが増加
④物価高と賃上げが重要視され、長期のデフレから脱出しつつあると期待
⑤AI革命により半導体の国内生産、需要に投資価値あり
⑥自社株買いなど株価上昇、配当金アップなど株主重視の考え方が浸透
参考:朝日新聞
6個の理由のうち3個が円安に関係する項目です。
これらが崩れるわけですから…ちょっと怖いですね。
結果、円高を長い目でみると国からの補助金が減り、行政サービスが悪化するなんてことも考えられます。
とはいえ、1ドル140円は十分円安なので、急激な円高が長期間続かない限り、大きな問題は無いと指摘する専門家もいます。
全世界株式や米国株式に投資してきた方はお分かりだと思いますが、今までが円安過ぎたため、本来の値上がり益以上のリターンで好調だと思います。
この先、どのような相場になるのか注意して見ていきましょう。
まとめ
円高になると得られるメリットもある反面、国全体で見るとデメリットなこともあります。
国内に起こることを見極め、バランスを取ることが必要になってきます。
結局、日銀と政治にかかっているわけです。
ここ最近、自民党の幹部の裏金問題がピックアップされまくりですが、ホントがっかりしています。
国が大変だというときに、何をしているんだ!!と。
しっかり選挙に行って、自分の意思を投じることが大切だと感じています…
ながながと書かせていただきました。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう!